理学療法士の皆さんは1度は思ったことはありませんか?
- 「大学院ってどんなところ?」
- 「興味はあるけど、どうやったら通えるの?」
- 「実際仕事しながら通えるの?」
この記事では、理学療法士にとっての大学院がどういったものなのか、大学院生活の実際をお伝えしています!
この記事を読むことで、理学療法士の大学院に対する疑問を解消することができます!
理学療法士に大学院(修士・博士)は必要?
「そもそも理学療法士に大学院(修士・博士)って必要なの?」とは思っていないですか?
確かに理学療法士として働くには、理学療法士免許があればいいので大学院(修士・博士)に行く必要はありません。(大学院では理学療法士の国家試験の受験資格は得られません!!)
ではなぜ行くのか?それは・・・
将来のキャリアに大きく関わるからです!!
理学療法士として働いていると、認定理学療法士、専門理学療法士、心リハ指導士など色々なキャリアを積んでいきます!その1つとして大学院(修士・博士)があるのです!
色々なキャリアの中でも、大学院(修士・博士)は研究色が強い印象だと思いますが、
実はそれだけではないんです!!
大学院(修士・博士)ってなにするところ?
大学院(修士・博士)のイメージは、、、
研究して、論文書いて、学会に出して、学会誌に掲載されて、やっと手に入れるものが修士号・博士号
というイメージだと思います。
おおまかには間違っていません。ただそんなにハードルは高くありません。
僕自身、研究して、論文は書きましたが、どこの学会誌にも出していないんです。
それでも修士号を持っているわけです。
修士号の取得要件(大学院の修士課程の卒業要件)は、大学院ごとに多少違います。
さすがに博士号は学会誌に掲載されることを取得要件にしていることがほとんどですが。
「あれ?意外と簡単?」「研究と論文なら卒論書いたし何が違うんだ?」
そう思ったでしょう?
では大学院(特に修士号)は何をするところなの?
- これまでの数多の研究を正しく解釈できる知識
- 自身で正しい解釈のもと、新たなエビデンスを生み出していく発想
- そのエビデンスを正しく大勢に伝える技術
これらを培っていく場所なんです!!
大学で学ぶ論文の抄読方法、統計学の知識、それらをもっと深く広く学んでいく場所です!!
大学院生ってどんな生活してるの?
大学院には「修士課程」と「博士課程」があります。
「修士課程」は2年、博士課程は3年です。(医学部などでは「博士課程」4年のみ)
ここで大きく分かれるのが
働きながら大学院生をする「兼業大学院生」なのか、大学院生だけしている「専業大学院生」かです。
「兼業大学院生」のほとんどはすでにキャリアをある程度積み、更なる一歩として大学院進学を考えている方である一方、「専業大学院生」のほとんどは大学から就職せずにそのまま進学する方だと思います。
まずは、今働いていて大学院に通うかを迷われている「兼業大学院生」についてお伝えします。
結論として、、、
めっちゃくちゃ忙しいです!!
修士課程の場合、約1年間で必要な単位数(授業)を受講して、残りは研究といった流れになります!
これが「兼業大学院生」の場合、普段の仕事の合間に授業を受け、研究し、論文を書かないといけません!!
大体授業の曜日は決まっているので(僕の通っていた大学院では月曜日でした。)、職場次第では休みを取りやすいかもしれませんが、そうすると仕事でも休みがある程度固定されてしまい、研究や論文の執筆のために私生活を犠牲にしなければいけません!!
一方「専業大学院生」の生活は、大学の生活と大きく変わりないと思います(僕も「専業大学院生」でした。)。むしろ授業数が減っているので自由な時間は多いです。
ただその時間の多くを論文の抄読などの勉強にあてていることがほとんどです。
というのも、「専業大学院生」の多くは、大学生を終えたばかりのため、理学療法士としての知識・技術の全てが足りない状態です。そのような状態では、有意義な研究テーマを選択できないことが明白であるため、「兼業大学院生」と比べて、基本的な勉強に時間を費やすことが多くなります!
大学院ってどれぐらいお金がかかるの?
大学院の学費は大学ごとに違い、また一般的な大学と同様に国公立か私立かでも大きく違います。
相場としては
入学金が20~30万円
1年間の学費が国公立で60万円、私立で100~200万円といったところです。
つまり、修士課程では国公立で150万円前後、私立で250万~450万円前後となります。
さらに、博士課程では国公立で200万円前後、私立では320万~650万円前後となります
修士課程・博士課程を合わせると私立であれば1000万円以上かかる計算となります!
ただ大学院によっては入学金の免除や学費の減免・分納などがあるため、しっかり調べることが大切です。
大学院ってどうやって通うの? 入試ってあるの?
まずは自身の興味のある分野・テーマを決めてください!
大学院にいく=研究を行うわけですから、どのような分野・テーマについてどのようなアプローチで行うかといったことが日々の臨床であるはずです!
それを元に同じような研究をしている先生の所属する大学院のオープンキャンパスに行くことをおすすめします!
というのも大学のオープンキャンパスと違い、大学院のオープンキャンパスは研究室の先生との会話が主となります。(大学のオープンキャンパスと比べるとかなり殺風景です。)
そこで、自身の研究したい分野・テーマを伝え、それについてアドバイスなどをいただきより良い研究テーマにしていくことが重要となります!
どうしてそのようなことが必要かといいますと、大学院の入試に関わってきます!!
まず大学院にも入試はあります!!
入試形態は大学院によるので一概には言えませんが、共通するところとしては必ず自身の研究テーマについてのプレゼンテーションがあります!
そこでより良い研究テーマであることが重要となっていきます!
ではより良い研究テーマとするにはどうしたらいいのか、それは、、、、、
所属する予定の研究室の先生にアドバイスをいただくことです!!
おススメの方法としてオープンキャンパス時点やそれより前に所属する予定の研究室の先生にアポイントをとり、個人的にアドバイスなどをいただくことが重要です!
「おいおい、じゃあ大学院の入試はすでに合否決まってるの?やらせじゃないか!」と思った方多いと思います。
そんなことはありません!
なぜなら出願時点で所属を希望する研究室を明らかにしないといけませんが、その研究室の先生に対してはプレゼンテーションは行えません。他の研究室の先生、つまり自分の研究テーマについてあまり知らない先生に対してプレゼンテーションを行います!
要するに自分の入試の採点には、所属を希望する研究室の先生は関与していないことになります!
なので安心して出願までにアドバイスを受けるようにしてください!
結局どんな人が大学院(修士・博士)に向いてるの?
ここまでで大学院のことは大部分がわかったと思います!ここでは実際どんな人が大学院に向いているのかをお伝えします!
- 普段から論文や書籍にて勉強をしている方!
- エビデンスや普段の臨床に対して疑問が絶えない方!
- 単純にキャリアとして興味を持っている方!
ほとんど全ての理学療法士が興味があるなら行くべきものだと思います!
まとめ
- 大学院はそれほどハードルは高くないキャリア形成の1つ!
- ただお金はかかる!
- 大学院に通うにはまずはオープンキャンパスへ!
- 研究室の先生と連絡を取り合ってより良い研究テーマにしていこう!
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